ソシャゲ、ゲーム雑観
初のがっつりソシャゲプレイをウマ娘に捧げ、
課金は一円もしなかったものの膨大な時間と労力と感情を費やし、
しかしあまりに非人道的な運営体制を目の当たりにした。
そしてついに7月末のCA(Cygamesの親会社)決算において明確に数字としてCygamesの怠慢が客観的に示され、ゲーム部門の赤字転落、主な要員はウマ娘の減益であることが明言された。
私はなぜウマ娘にはまってしまったのか。ソシャゲに時間をこんなにも使ったのか。
お金は使わなかったが、時は金なりだから、廃課金者なのである。
いや、正直過ぎ去ったものはどうでもいいのだ。お金も時間も。
問題は、搾取体質をより前景化させるゲーム産業に、なぜほいほいと搾取されにいってしまうのか。その態度の弱者性だ。
弱者であることをみずから選択している。
この態度こそが、問題の根っこだ。
だから私は、現代人の病である「ソシャゲ」(最近はあらゆるゲーム自体がレート戦やオンラインランキングを前提とするソシャゲ化しているので、「ゲーム」、といってもさほど射程はかわらないかもしれない)について、しっかり考察していきたいと思っている。
はじめにことわっておきたいのは、ゲーム自体を批判する意図もないし、私も無理にやめるつもりもない。
ただ、明らかに、「マリオブラザーズ」「ドラクエ」をソフトで買って、家で基本一人でプレイして、そこから豊かなゲーム体験を得ていたような時代からうってかわって、
みんなが競争し、すり減り、過剰にコミットを強いられ、労働のようなデイリーミッションを強いられ、金や時間や若さを吸い取るコンテンツになりつつあるのを感じている。
サマーウォーズのOZのように、ゲームすらある種のインフラ的役割(こいこいでラブマシーンに勝つ!!)すら担い出しているといっても過言ではない。命に関わる問題でもある。
本当に良いゲーム、名作のゲームというのはれっきとしてあるだろう(特にインディーズゲーム、買い切りのものの方で)が、今の時代は本当に、ひどいゲームが多いのではないだろうかと思う。
ゲームと同様に腐敗していると思うのは、なろう系を中心とするサプリメントに成り下がったアニメたちだ。そしてサプリメント的であるという点ではソシャゲもまたそうである。またアイドル文化もそうだ。邦楽ロックも一部そうだ。商業のために、リテラシーのないものを刺激して飼い慣らす。その作為性、悪意が明確に売り手側に見えるコンテンツ。最近のテレビ、広告もその傾向は強まっている。そしてTwitter(X)、インスタetc。
ゲームで唯一の良心は、桜井政博だけ。
ソシャゲ、アニメ。もといソシャゲ化しているゲーム全般。アイドル、邦楽(商業)ロック、広告、SNS。
ごく一部のリテラシーのある人間、善なる価値を追求している人間のまわりを除いて、もう搾取被搾取の地獄絵図、になっている。
私自身が、リテラシーのなさゆえに、こうした弱者を対象に搾取するコンテンツに見事に引っかかってきた経験もあるので、今一度、いかにして弱者支配の強烈なネットワークから抜け出していくか、そして善なるものを掴み取っていくか、をまとめていきたい。
特にソシャゲは、ウマ娘という具体を通して、色々書き留めていく。